絵画サイズ「号」とは?

 キャンバスの大きさの単位。もとは洋画専門の単位だったが、額装が一般的になるにつれて日本画にも定着した。明治20年ごろ、ある画材店がフランスから輸入したキャンバスのサイズを尺貫法に直して制定したもの(SM[サムホール]と150号は画家の要望による日本のオリジナル)。

 ですので、センチに直すと半端な数字になってしまう。国際規格であるフランスのサイズとは微妙にズレているため、欧米絵画の輸入が盛んになると画材の生産者側から修正すべきとの意見も出た。しかし反対意見が多く実現していない。逆にパリには「号」に合わせた画材店が近年出現し、第2の佐伯祐三、荻須高徳を目指す日本人画家たちのニーズにこたえている。

 「号X万円」とサイズ本位で絵画の値付けをする国は他に例がない。「号」は世界に通用しない日本美術の象徴と言ってもよいだろう。